感染病の白い闇に翻弄される人々を描いた
ブラインドネス
公式サイトはこちら↓
http://blindness.gyao.jp/
主演
:ジュリアン・ムーア(医者の妻役)
あらすじ(一部公式サイトより抜粋)
失明するより怖い―――私だけ見えていることが。
「見えない、・・・・目が見えない・・・」
ある街角で車を運転していた日本人男性(伊勢谷友介)が
突然目の前が真っ白になって見えなくなったと言う。
親切に声を掛けてきた男性(ドン・マッケラー)に
車を運転してもらい自宅まで送られたが、
そのまま車を持ち去られてしまう。
帰宅した妻(木村佳乃)に付き添われ眼科に行くが、
医者(マーク・ファラオ)からは異常がなく、健康状態と言われる。
その後(その間)も、失明者が続出していた。
眼科に治療に来ていた通院者も受付も妻(木村佳乃)も
医者も車泥棒も・・・・
脅威の感染力で拡がる<ブラインドネス(白い闇)>を封じ込める為、
政府は感染者の強制収容を図り、精神病院へ隔離していく。
その中でたった一人、感染をまぬがれ「見えている」女がいた。
夫(医者:マーク・ファラオ)の身を案じて施設に紛れた
妻(ジュリアン・ムーア)だった。
続々と収容されてくる感染者によって、施設は混雑してくる。
軍に厳しい監視をされ、食料や医療品にも制限を強いられ、
精神的、体力的、秩序、衛生問題も限界にきていた。
第三病棟の王を名乗る男(ガエル・ガルシア・ベルナル)が銃を振り翳し、
暴力で全病棟を支配したのはそれから間もなくの事だった。
外部から支給される限られた食料を独占し、
「食いたければ金を払え」と脅す王とその仲間たち。
しかし、銃を前にしては従うしか余地はない。
金品がなくなると、王は次の要求をしてくる。
「金がなけりゃ、女を出せ。女が食事代だ」
絶望と苦悩の末、女たちは生き残る為、屈辱を感じながらも
従う決意をする。男たちにはどうすることも出来ずにいた。
収容所は既に地獄と化していた。
やがて、一人の女性が王の仲間によって殺されてしまう。
残虐な仕打ちに憤り、医者の妻は第三病棟の王の元へ行く。
たったひとつの武器、ハサミを持って・・・。
第三病棟との凄惨な争いは激しさを増し、やがて臨界点に達する―――
白い闇に未来はあるのか・・・・・。
感想
(
ネタばれ要素有りなので観てない人はスルーして
)
第三病棟の王とその仲間は、人間(とくに男性?)の汚い部分を
描写していると思える内容でした。
全てが同じとは限らないけど、生死が迫った状態で
自分が生き残るために何でもしていいのか、と聞かれたら
冷静な判断はほとんどの人が出来ないと思う。
ただ、この映画はタイムテーブルとして長期的な感じは受けない。
だから、
「見えない」「感染」「強制収容」「食糧難」
イコール
「暴力」「略奪」「独占」「支配」
になっている構造はいささか早い展開な気がする。
(私の見解だから?)
さらに、気になるのは政府の対策の描写が少ないこと。
確かに、驚異的な感染による失明で政治的に麻痺が生じるのは
判るが、収容施設のみの焦点なのが狭いと思う。
最終的には施設の外に出て、外部の人たちの存在や状況も把握する事が
出来るが、
医者の妻以外にも「見えている」感じの子供たちが気になってしまった。
本当に医者の妻だけがたったひとりの「見えている」状態だったのか?
他に近年見ているサスペンスで感染系映画としては、
アイ・アム・レジェンド
28週間後・・・
など他にもあって、狂人になる系がほとんどだけど、
今作品は「見えない」病気で視力以外の人間の性質は失われない。
だから尚更、人の汚れた部分て怖い気がする。
自分が同じ状況に置かれたら・・・・・・
作品の内容を知った上で観るなら
オススメの映画です